2024.02.12最終更新日:
2024.02.12
こんにちは、井上です!
プログラミング学習をこれから始めていきたい人にとって、欠かせないPCですが、どのような観点で選んでいけば良いかわからず、お困りではないでしょうか?
確かに、大学の講義やレポート等で使用するのに十分なスペックであっても、プログラミングを始めるのにはやや低スペックで使いにくいなんてこともあるかもしれません。
実は、プログラミングをする上で必要なPCのスペックに関しては、
それほど高価でハイスペックなものを用意する必要はありません。
まして、学習目的で使用するだけであれば、すでにお持ちのPCを使っても足りる場合もあります。(元も子もない話ですが(笑))
私はこれまで、個人で案件を行っていた時から合わせると約2年半ほどエンジニアとして活動してきました。
それらの経験をもとに、本記事では、
プログラミングをする上では、どのPCとスペックを選ぶべきか
について解説していきます。
本記事を読んでいただければ、以下のことがわかります。
- コスパの良いPCの選び方がわかる。
- 選ぶべきPCの機種がわかる。
- 選ぶべきPCのスペック(メモリやストレージなど)がわかる。
前提
今回は、Web系のエンジニアを目指す方向けの解説になります。
ゲーム開発や、デスクトップアプリ開発、その他特殊端末向けのアプリ開発等に興味ある方にとっては今回の解説は参考にならない場合がありますので、その点はあらかじめご了承ください.。
解説の前に、先に結論から述べておきます。
選ぶべきPCとそのスペック
- Macbook Air M1 (orM2)
- 512GB SSDストレージ
- RAM (メモリ) 16GB
それでは、以下で順に解説していきます。
そもそもPCの「スペック」とは
PCの「スペック」には以下の3つの構成要素があります。
- CPU
- ストレージ
- メモリ
CPU
CPU(シーピーユー、英: Central Processing Unit)、中央処理装置(ちゅうおうしょりそうち)または中央演算処理装置(ちゅうおうえんざんしょりそうち)は、コンピュータの主要な構成要素のひとつで、コンピュータ内の他の装置・回路の制御やデータの演算などを行う装置。演算装置と制御装置を統合したもの。
要するに、コンピュータの中の最も中核に当たる装置で、人間でいうところの「脳」にあたります。
CPUの性能が良ければ良いほど、コンピュータの処理が早くなり、スムーズに動いてくれるようになります。
ストレージ
ストレージは、PCなどのデバイスにデータを(長期間)保管しておく場所のことを指します。
ストレージの容量が多ければ多いほど、多くのデータをPC内に保存しておくことができます。
例えるとするならば、「棚」にあたります。
本棚から読みたい本を取り出して閲覧するように、
ストレージから必要なデータを取り出して利用します。
そして、ストレージにはHDDとSSDという2種類のストレージに分かれます。
(※詳細に関しては割愛します。より詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。)
それぞれの特徴を簡単な表でまとめます。
価格 | 速度 | 最大容量 | |
---|---|---|---|
SSD | 高い | 非常に早い | 多い |
HDD | 安い | (比較的)遅い | 少ない |
それぞれの基本的な特徴として、
- HDD: 大容量データの保存に向いている。
- SSD: 読み書きの速度が非常に高速。
上記の点が最大の特徴になるかなと思います。
メモリ
メモリもストレージ同様、データを記録しておく場所になります。
(メモリの文脈ではよくRAM (Random Access Memory)という言葉が用いられていますが、これはすなわち「メモリ」であるといった認識で問題ありません。)
しかし、データを長期間保存しておくストレージに対して、メモリは一時的にデータを保存しておく場所であるという点でストレージとは異なります。
データを取り出す時は、ストレージに保存されているデータをメモリに書き出してきた上で取り出されます。
ここで、説明のためにわかりやすい記事がありましたので、引用しておきます。
ストレージを本棚とすると、メモリは本を広げる机にあたります。メモリの容量が多い=机が広いという意味にあたり、机が広ければそれだけ多くの本を広げられます。つまり、本棚からいちいち本を取り出す頻度が減って、作業効率が向上します。逆にメモリが少ないということは、足りないデータをいちいちストレージにアクセスする必要が生じるため、そのたびに待ち時間が発生して作業効率が低下します。
より、引用。
要するに、メモリの容量が大きいほど、PCで快適に作業ができるということです。
PCが重い原因の多くが、メモリ容量の不足によるものである可能性が高いです。
おすすめPC・スペック紹介!
上記でPCのスペックについて概ね理解していただいたところで、今回の本題であるプログラミングに必要なPCやそのスペックについてお伝えしていきます。
PCを選ぶ際に気にするポイントとしては上記で挙げた3点だけです。
- CPU
- メモリ
- ストレージ
でしたね。
そのうち、CPUに関してはかなり古いPCでなければ、最近のPCにはある程度の性能が搭載されていますので(よっぽどこだわりがないのであれば)あまり気にする必要はありません。
よって、以下ではメモリとストレージのスペックに関してご紹介します。
エンジニア業界はMacが主流
冒頭の結論でも述べた通り、これからエンジニアを目指す人におすすめの機種としては、
Macbook
をお勧めします。
理由としては、
- エンジニア業界はMacユーザーが多いからです。
私の経験上、WindowsとMacbookの使用比率は冗談抜きにして0:10です(笑)。
世界のOSシェア率等をみると、Windowsの方が圧倒的に多いと言った記載の記事等も多く上がっていますが、それを疑いたくなるぐらいに、エンジニアはMacを使っています。
そのため、社内のドキュメントやオンボーディング資料などはMacbook向けに書かれていることが多いので、 「あえてWindowsを選択する理由はあまりないんじゃないかな」というのが私自身の見解になります。
また、技術記事やその他の技術系の情報がMacを前提にしていることも「かなり」多いです。
以上のような理由から、これからプログラミングを始めたい人や、エンジニアを目指している人にはMacを購入・使用することをおすすめします。
(加えて、最近のMacbookは、割と安価に手に入るものも多いので、その点においてもMacでいいんじゃないかなと思っています。)
おすすめストレージ容量・種類
まずストレージの容量に関しては512GBは必要かなと思います。
プログラミングを行なっていく上では、多くのソフトウェア(アプリケーション)をPCにインストールする必要があります。
また、「ライブラリ」と呼ばれるアプリ開発によく使われる便利ツールをローカルにインストールして使うなんてことも頻繁にあります。
よって、筆者の見解としては512GBよりも低いスペックのストレージではやや厳しいかなというのが感想になります。
1TBぐらいのストレージも中にはありますが、「大量の動画をPCに保存しておく」みたいなケースは少ないため、512GBぐらいあれば十分使えるかと思います。
そして、ストレージの種類に関しては、圧倒的に
SSDストレージがお勧めです。
その1番の理由はシンプルに、
「速いから」
です。
速度に関しては圧倒的にSSDの方が高速です。
プログラミングをしていると、頻繁に読み書きが発生したり、重めの処理を実行する場面がよくあります。
その際に、読み書きの遅いHDDストレージを使っていると、かなり作業効率が落ちてしまうのであまり向いているとは言えません。
まとめると、
- ストレージに関しては512GB SSDがおすすめ
- 開発専用のソフトのインストール・ダウンロードが必要となるため、容量は512GBあると良い
- 開発においては処理の速さや円滑さが重要になるため、SSDのストレージがおすすめ
おすすめメモリ容量
メモリ容量に関しては、16GBは欲しいかなと思っています。
確かにWebのアプリ開発だけ行ったり、学習初期の段階で16GBあるのはややオーバースペックかなとは思っています。
私もこれまで、メモリ容量8GBのM1 Macbook Airを使っていましたが、モバイルの開発やDocker(ドッカー)という技術を使い始めてから、途端に快適に作業できなくなってしまいました(笑)。
なので、それらの重いアプリを開くたびに、必要ないアプリは一々終了してから使うという羽目になったことを覚えています。
このように、徐々に技術が成熟してきて扱う技術が増えてくると、現状のスペックでは快適に作業できなくなってしまうなんてことも多々あるので、ここは必要経費と割り切って十分なスペック(メモリ)のPCを選択することをお勧めします。
値段的には2万円前後、異なります。
(Web系に興味があって始めたが、途中でiOS, Androidアプリの開発に興味が移ってスペックがメモリが足りなくなった、、、。みたいなこともあるかもしれませんね。)
ただ、最低8GBあってもそれほど大きな問題なく作業できるのは事実で、私はあくまで
「中長期的にみて、16GBあるPCをお勧めする」
ということになります。
また、インターンや就職後は大抵会社からそれなりのスペックのPCを貸与されることも多いので、それまでの「繋ぎ」として使用するのであれば、むしろ8GBの方がコスパが良いと思います。
メモリ容量に関して、ここまでの話をまとめると
- メモリ容量は16GBがおすすめ
- エンジニアインターンへの参加や就職を目指して学習する目的であれば、8GBでも十分
- フリーランスとして中長期的に案件を請け負っていこうと思っている場合には、ほぼ間違いなく16GBがおすすめ
結論・まとめ
プログラミング始めるなら、みなさんMacbookを購入しましょう!
おすすめのスペックとしては
- 512GB SSDストレージ
- RAM (メモリ) 16GB
になります。
2024年 2月時点では、M2のMacbook Airも販売されいますが、M1でも十分高速に動作するので、コスパを考慮して
「M1 Macbook Air」
がお勧めです。
https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac/macbook-air/13インチ-m1
注意点
冒頭でも述べた通り、今回の内容はWeb系のアプリ開発をしたい方向けの内容になります。
それ以外の用途に対しておすすめできるかに関しては必ずしもお勧めできるとは限りませんので、その点ご了承ください。
Macbookを購入してプログラミングを開始する
PCを購入したら、早速プログラミング学習を開始していきましょう!
「始めると言っても、何から始めれば良いかわからない」
「まずは学習の全体像が知りたい」
「エンジニアになるにはどのような手順を踏めばいいの?」
といった方向けに、学習の始め方等に関して詳しく解説している記事がありますので、
PCを購入後は、是非以下の記事を参考にしてみてください!!
【学生向け】未経験からのプログラミング独学の始め方エンジニアとして日頃の気づきやアウトプットを投稿しているブログです。koutaroinoue-log.com